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生活習慣病とは

生活習慣病とは、「食生活や喫煙、飲酒、運動不足などの生活習慣が、発症や進行に深く関わっている病気」のことで、従来は「成人病」と呼ばれていました。 代表的な病気としては、 高血圧症、高脂血症、糖尿病、痛風(高尿酸血症)などがあり、これらの病気と肥満が複合する状態をメタボリックシンドロームと言います。また、がん、脳血管疾患、心臓病の3大死因とも関わりが強く、日本人の3分の2が生活習慣病で亡くなっています

高血圧症

高血圧 血圧とは、血液が血管の中を通るとき、血管にかかる圧力のことをいいます。血液は心臓のポンプ作用によって毎分60~70回、全身の血管に押し出されます。心臓が収縮して血液を送り出す時に血圧が最も大きくなり、この時の血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」といいます。また、収縮した後に心臓が拡張する時の血圧は最も小さくなり、「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが高くても「高血圧」と呼びます。
症状

血圧は少し高いぐらいでは、ほとんど自覚症状はほとんどありませんが、高血圧状態を長期間放置すると動脈硬化をまねき、脳卒中などの脳血管疾患や心臓病、腎疾患など多くの病気を引き起こしやすくなります。

診断基準

※家庭血圧計で測る場合、135/85mmHg以上(日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2009より)
この基準を満たす場合高血圧症として治療の対象となります。

治療

降圧薬(血圧を下げる薬)による薬物治療は、糖尿病や臓器障害、心血管病の有無によって変わってきます。降圧目標値については、若年・中年者では130/85mmHg未満、糖尿病や腎障害のある患者さんでは130/80mmHg未満が推奨されています。高齢の患者さん(65歳以上)では、ゆっくりと140/90mmHg未満を目指します。
また、薬物だけでなく生活習慣の修正にも注意しましょう。

  • 塩分摂取を制限する。
  • 適正体重を維持する。(標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22)
  • アルコール摂取は適量にする。
  • 適度な運動療法をする。
  • 禁煙。
  • 脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の摂取量を制限する。

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高脂血症(脂質異常症)

高脂血症
(脂質異常症)

脂質異常症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪が、多過ぎる病気のことです。 血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、痛くもかゆくもありませんが、放置していると増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化になってしまいます。動脈硬化になっても、自覚症状はなく、そのまま放置することによって心筋梗塞や脳梗塞の発作をおこしてしまうことがあります。

診断基準

空腹時の血液中の脂質が、以下の場合脂質異常症と診断されます。
1.高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール≧140mg/dL
2.低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール<40mg/dL
3.高トリグリセライド血症 トリグリセライド≧150mg/dL


これまでは悪玉、善玉を区別せずに総コレステロール値が220mg/dLを超えると「高コレステロール血症」と呼ばれ、治療の対象とされてきました。しかし実際に心筋梗塞や脳卒中をおこすリスクが高いのは、コレステロールの中でも、いわゆる悪玉といわれる「LDLコレステロール値」が高い人です。このため「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では、診断基準から総コレステロールを削除し、LDLコレステロールの管理を重要視するようになりました。

治療

脂質異常症の治療は生活習慣の改善と薬物療法が基本です。生活習慣の改善は、血中脂質を下げるだけでなく、動脈硬化が進むのを防ぐのが目的です。ですので、動脈硬化を促進するほかの要素、高血圧、耐糖能異常、肥満なども改善できるよう生活を改善します。

  • 禁煙
  • 適正体重を維持する (標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22)
  • 食生活を改善する (適正エネルギー摂取量=標準体重×25~30(kcal))
  • 適度な運動療法をする

生活習慣の見直しだけでは脂質低下が不十分な場合、あるいはほかに動脈硬化のリスクファクターを持っている場合などには、早い時期からの薬物療法へと移ります。

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糖尿病

血糖

食べ物や飲み物を消化して作られるブドウ糖は、体を動かすのに必要なエネルギー源です。血液の流れに乗って体の細胞に運ばれて、筋肉や臓器で使われます。血糖値というのは、血液中にそのブドウ糖がどのくらいあるかを示すものです。

糖尿病

ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞に運ばれず、血液の中にあふれている疾患です。膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが足りなくなったり、うまく細胞に作用しなくなってしまう事が原因です。
インスリンは体の中で唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように、調節する働きがあります。また、血液中のブドウ糖を体の細胞に送り込んで、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンというものに変えて、エネルギーとしてたくわえておくようにする働きもあります。
インスリンが不足したりうまく作用しないと、ブドウ糖が細胞に取り込まれなくなり、血液中のブドウ糖が使えなくなり血糖が上がります。また、筋肉、内臓にエネルギーが運ばれなくなり、全身のエネルギーが足りなくなります。

ほっておくと

糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症の3大合併症でてしまいます。

【糖尿病神経障害】
合併症の中で最も早く出てきます。中心となる足や手の末梢神経障害の症状の出方はさまざまで、手足のしびれ、けがややけどの痛みに気付かないほどです。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど様々な自律神経障害の症状も現れます。

【糖尿病網膜症】
目の底にある網膜という部分の血管が悪くなり、視力が弱まります。中には失明する場合もあります。また、白内障になる人も多いといわれています。

【糖尿病腎症】
尿を作る腎臓の、糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、だんだん尿がつくれなくなります。最終的には人工透析にて機械で血液の不要な成分をろ過して、機械で尿を作らなければならなくなります。人工透析になる原因の一位がこの糖尿病腎症です。

診断基準

採血にて血糖値とHbA1cをはかり診断します。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー):赤血球中にあるヘモグロビン(血色素)のうち、ブドウ糖と結合しているものの割合をパーセントで表したもの。血糖値が採血時点での指標であるのに対し、採血前1~2ヶ月間の平均血糖値を反映し、血糖コントロール状態の指標となります。

予防

肥満を防ぐことが最大のポイントです。また、食べ過ぎないこと、栄養のバランスを取ること、適度な運動をすることなどが大切です。
肥満の基準には、BMI(ボディー・マス・インデックス)という基準が広く使われています。病気が一番少ない体重を統計的に割り出したものでBMIが22の時、最も病気が少ないといわれています。

BMI:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
BMI 18.5未満・・・低体重
18.5以上25未満・・・普通体重
25以上・・・肥満
(標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22)

治療

早い段階なら食事療法と運動療法を、進行したら薬物療法が必要になってきます。
食事療法:身体活動等に合わせた食事をとります。

1日に食べる量の目安は、
総エネルギー量=標準体重×仕事別消費カロリー
・軽労作(デスクワークが主な人、主婦など)・・・25~30kcal
・普通の労作(立ち仕事が多い職業)・・・30~35kcal
・重い労作(力仕事の多い職業)・・・35kcal~

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肥満・メタボリックシンドローム

肥満

肥満には2つのタイプがあります。皮膚のすぐ下に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」と内臓のまわりに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」。
最近とくに問題視されているのは、内臓脂肪型です。内臓に過剰にたまった脂肪が、高血圧や高脂血症などさまざまな病気を引き起こすと考えられています。ウエスト径が男性で85~以上、女性で90~以上あれば、内臓脂肪型肥満を疑ってください。

メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満で、高血圧や高脂血症など複数の生活習慣病を合併している状態を「メタボリックシンドローム」と呼んでいます。
ひとつひとつの異常の度合いは小さくても、これらが積み重なると危険信号。動脈硬化が急激に進みやすく、心筋梗塞などのリスクも高まるといわれています。

メタボリックシンドローム診断基準

1.腹部ウエスト周囲径:男性85cm 以上、女性90cm以上
2.腹部ウエスト周囲径に加えて、以下の項目のうち、2つ以上当てはまる場合

  • 脂質異常:血液検査で、中性脂肪値が高く(150~/dl以上かつ/またはHDLコレステロールが低すぎる場合(40mg/dl未満)
  • 血圧高値:収縮期血圧が高い(130mmHg以上)かつ/または拡張期血圧が高い(110mmHg以上)
  • 高血糖:空腹時血糖値が高い(110mg/dl以上)
今すぐ改善を

生活習慣を改善し、肥満・メタボリックシンドロームにならないようにしましょう。

  • 食生活の改善をしましょう。
  • 有酸素運動を始めましょう。
  • 禁煙をしましょう。
  • 適度なアルコール摂取をしましょう。

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